電験三種の筆記試験が終わったら、いちばん気になるのは「自分は60点を超えているのか」です。
電験三種には、税理士試験などと違って大きな安心材料があります。試験センター(電気技術者試験センター)が、試験問題と解答を公式に公表するのです。
この記事では、2026年度上期・筆記方式(8月30日(日)実施)を前提に、解答の入手先・自己採点のやり方・その後の動き方を整理します。
この記事でわかること
- 公式解答(試験センター)と各社速報、どっちをいつ見ればいいか
- 科目別の自己採点のやり方と、合格ラインの考え方
- 科目合格制(3年間有効)を踏まえた、自己採点後の動き方
※本記事は2026年8月25日時点の公表情報にもとづきます。試験日程・解答の公表は電気技術者試験センターの最新情報でご確認ください。
✅ 2026年8月25日更新|電気技術者試験センターが公表している確定情報(令和8年度上期・第三種/筆記方式)
| 科目 | 集合時刻 | 試験時間 | 入室禁止時刻 |
|---|---|---|---|
| 理論 | 8:55まで | 9:15〜10:45(90分) | 9:45 |
| 電力 | 11:05まで | 11:25〜12:55(90分) | 11:55 |
| 機械 | 13:55まで | 14:15〜15:45(90分) | 14:45 |
| 法規 | 16:05まで | 16:25〜17:30(65分) | 16:55 |
- 試験日は2026年8月30日(日)・筆記方式(全国一斉)です。CBT方式は8月9日(日)で終了しています(令和8年熊本地震の災害救助法適用地域にお住まいの方は、CBT方式が8月20日(木)まで延長されました)。
- 注意事項の説明は各科目の試験開始20分前から始まります。それまでに着席してください。
- 各科目とも、試験開始30分経過後までに入室していないと受験できません。また、指定された席以外での受験は欠席扱い(試験結果なし)になります。
- 問題と標準解答の公表は8月30日(日) 法規試験終了後、試験センターのサイトで行われます。
- 得点は試験日から約2週間経過後の正午以降、マイページで確認できます。
- 試験結果の発表(センターHPの「合格者一覧の検索」)は9月14日(月)〜10月15日(木)。試験結果通知書の発送は10月13日(火)です(未着・紛失時の再発行申請は11月4日(水)12:00〜11月5日(木)17:00)。
- 合格基準は各科目とも原則60点です(試験の難易度等から調整される場合があります)。
出典:令和8年度第三種電気主任技術者上期試験 受験案内(PDF)/電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験(2026年8月25日確認)
✅ 2026年8月25日時点で一次情報を確認した「解答の出どころ」
| 出どころ | 公開のタイミング | 内容 |
|---|---|---|
| 電気技術者試験センター(公式) | 8月30日(日) 法規試験終了後 | 問題と標準解答のPDF。これが確定版。第三種電気主任技術者試験の問題と解答のページに掲載されます |
| オーム社(Ohmsha Online) | 前回上期(2025年8月31日)は試験当日19時頃、前回下期(2026年3月22日)は試験当日18時30分頃に掲載 | 解答例。8月25日時点で今回(8月30日)分の予告ページはまだ掲載されていません |
| 電験王 | 前回下期は試験の8日後(3月30日〜31日)から順次 | 当日速報ではなく、科目別・問題別の詳細解説。自己採点のあとの復習向け |
つまり当日いちばん早く確定できるのは公式解答です。予備校の速報を待たなくても、法規が終わった夜には答え合わせを終えられます。
出典:令和8年度第三種電気主任技術者上期試験 受験案内(PDF)/電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験(2026年8月25日確認)
結論|答え合わせは「公式解答」でできる
電験三種の筆記方式では、試験センターが「試験問題と解答」を公式に公表しています。直近の試験でも、2025年8月31日実施分・2026年3月22日実施分の理論・電力・機械・法規の問題と解答がセンターのサイトに掲載されています。
つまり予備校の速報「だけ」に頼る必要はなく、公式解答で確定的な自己採点ができるのが電験三種の特徴です。
| 入手先 | 特徴 |
|---|---|
| 試験センター(公式) | 問題・解答のPDFを公表。これが確定版。マーク式なので採点に迷いがない |
| 出版社・解説サイトの速報 | オーム社(Ohmsha Online)は前回上期(2025年8月31日)に試験当日19時頃、前回下期(2026年3月22日)に試験当日18時30分頃、解答例を掲載しました。電験王は当日速報ではなく、試験の約1週間後から科目別の詳細解説を公開しています |
マークシート方式なので、税理士試験の理論のような「採点の幅」はありません。解答さえ手に入れば、自己採点=ほぼ確定点です。
2026年度上期の試験方式と日程
| 方式 | 日程 | 答え合わせ |
|---|---|---|
| CBT方式 | 2026年7月16日(木)〜8月9日(日) | 試験終了時に得点の目安が表示される |
| 筆記方式 | 2026年8月30日(日) | 公式解答・各社速報で自己採点 |
筆記方式は理論・電力・機械・法規の4科目(理論・電力・機械は各90分、法規は65分)。試験終了時まで在席すれば問題用紙は持ち帰れるので、試験中に自分の解答を問題用紙にマークしておくことが、正確な自己採点の前提になります。
⚠️ 2026年8月25日更新|問題用紙の持ち帰りルールが変わりました
試験センターは令和8年7月1日付で、途中退出する場合は答案用紙に加えて試験問題用紙も回収すると公表しました。対象として表に挙げられているのは電験一種・二種の二次試験(11月15日)、第三種の下期一次試験(令和9年3月21日)、電工一種・二種の下期学科試験で、8月30日の第三種上期試験は表の対象外です。
ただし公表文には「対象外の試験であっても、何らかの事情で途中退出する場合は試験問題用紙を回収します」と明記されています。自己採点は問題用紙への解答記録が前提なので、途中退出はせず、試験終了時まで在席するのが安全です(終了まで在席すれば従来どおり持ち帰れます)。
出典:途中退出する場合の試験問題用紙回収について(お知らせ・令和8年7月1日/PDF)(2026年8月25日確認)
自己採点のやり方|3ステップで確定点を出す
- ステップ1:試験中、選んだ選択肢を問題用紙に必ず記録しておく(これを忘れると自己採点ができません)
- ステップ2:試験後、センターの公式解答または各社速報と突き合わせ、科目ごとに得点を出す
- ステップ3:科目ごとに「60点以上か」を判定する。電験三種は総合点ではなく科目ごとの合否です
合格基準は原則として各科目60点以上です。過去には試験結果に応じて基準が引き下げられた年もありますが、自己採点の段階では60点を基準に考えておくのが安全です。
科目別|自己採点のチェックポイント
4科目それぞれ、間違え方に傾向があります。自己採点のときに「何点だったか」だけでなく「どう間違えたか」まで見ておくと、次の対策の精度が上がります。
理論
計算過程のどこで落ちたかを確認します。公式の選び間違いなのか、計算の途中ミスなのかで対策がまったく変わります。途中ミスが多いなら、演習量よりも「計算を省略しない習慣」の方が効きます。
電力
知識問題と計算問題の得点を分けて数えます。知識で落としているなら暗記の穴、計算で落としているなら理論の土台不足のサインです。
機械
4科目の中で範囲がもっとも広い科目です。分野ごと(回転機・変圧器・パワエレ・情報など)に正答率を出すと、捨て分野と伸ばす分野の切り分けができます。
法規
条文知識と計算(B問題)を分けて確認します。法規は暗記に見えて、実際はB問題の計算配点が大きいので、計算で落としているなら優先順位を計算対策に振り直します。
60点に届かなかった科目の敗因分析
自己採点で不合格見込みの科目は、間違えた問題を次の3つに分類してみてください。
| 分類 | 中身 | 対策の方向 |
|---|---|---|
| ①2択まで絞れていた | 知識はあるが確信が足りない | 今の教材の反復で届く可能性が高い |
| ②計算ミス・時間切れ | 解き方は知っている | 過去問の時間計測練習が最優先 |
| ③手も足も出なかった | 理解の土台が足りない | 教材・学習法の変更を検討するサイン |
①②が大半なら、いまの学習の延長で十分戦えます。③が半分を超えている科目は、独学の継続よりも講座で「理解の入口」を変える方が早い、というのが電験三種でよく言われる判断基準です。
合格発表までの流れ
令和8年度上期は、発表と通知の日程が受験案内で確定しています。「約1か月後」とざっくり待つのではなく、得点は9月13日ごろ・合否は9月14日から確認できると考えてください。
| タイミング | 何が分かるか | どこで見るか |
|---|---|---|
| 8月30日(日) 法規終了後 | 問題と標準解答 | 試験センターのサイト(自己採点) |
| 試験日から約2週間経過後の正午〜 | 自分の得点 | マイページ |
| 9月14日(月)〜10月15日(木) | 試験結果(合否)の発表 | 試験センターHPの「合格者一覧の検索」に受験番号を入力 |
| 10月13日(火) 発送 | 試験結果通知書(書面) | 登録した住所へ郵送 |
- 自己採点(公式解答)で合否の見込みを立てる
- 9月14日以降、センターHPの「合格者一覧の検索」で確定させる
- 試験結果通知書が届かない・紛失した場合の再発行申請は11月4日(水)12:00〜11月5日(木)17:00(マイページから)。この期間を過ぎると書面申請になり、発送まで申請から約1週間かかります
- 科目免除は受験申込みの際に申請する方式です。詳細は次回の受験案内で確認してください
下期試験までの半年プラン|残り科目の立て直し方
筆記方式の次のチャンスは下期試験=令和9年3月21日(日)です(申込みは2026年11月9日(月)〜11月26日(木)、CBT方式は令和9年2月4日(木)〜2月28日(日))。8月30日の自己採点から逆算すると、およそ半年あります。
- 9月:敗因分析と教材の見直し。③型(土台不足)の科目は、この時期に学習法を切り替えるのが最も傷が浅い
- 10〜12月:残り科目のインプットをやり直す。全範囲を通すのはこの3か月が最後のチャンス
- 1〜2月:過去問の回転期。時間を計って解き、②型(計算ミス・時間切れ)を潰す
- 3月:直前期。新しいことはやらず、間違えた問題の見直しだけに絞る
科目合格制のいちばんの利点は、戦う範囲を自分で狭められることです。自己採点で残り科目が確定したその日から、半年プランを走らせてください。
自己採点の結果別|次の動き方
電験三種は科目合格制で、合格した科目は3年間(翌々年度まで)試験が免除されます。だからこそ、自己採点の結果で次の一手が変わります。
- 4科目とも60点以上:合格見込み。実務経験の整理や電験二種など、次のステージの検討に進めます
- 一部科目のみ60点以上:科目合格の見込み。落とした科目に絞って、下期(来年3月)に向けた対策をすぐ始めるのが最短ルートです
- 全科目とも届かず:学習法の見直しどきです。独学で伸び悩んだ場合、映像講座で「理解の入口」を変えると突破できることが多い試験です
下期試験まで約半年。自己採点の当日に次の計画を立てられるかが、科目合格制の試験ではいちばん差がつくポイントです。
【PR】当ブロックは広告(プロモーション)です
技術系資格専門の講座で、落とした科目だけ立て直す
SATは電験三種など技術系資格に特化したeラーニング講座です。科目を絞った学び直しと相性がよく、教材の中身は公式サイトで確認できます。
✓ 講座内容は無料で確認できます
【PR】当ブロックは広告(プロモーション)です
基礎からやり直すなら、大手の定番講座で
ユーキャンの電験三種講座は、初学者向けにかみ砕いたテキストが特徴です。理論の土台から立て直したい方は、受講申込みを検討する価値があります。
✓ 講座の詳細は公式サイトで確認できます
【PR】当ブロックは広告(プロモーション)です
まずは資料で比較したい方はこちら
ヒューマンアカデミーの電験三種受験講座は、資料を無料で取り寄せられます。費用やカリキュラムを手元でじっくり比較したい方向けです。
✓ 資料請求は無料です ✓ 入力は1分
【PR】当ブロックは広告(プロモーション)です
独学で止まった科目を教材で補う
キャリカレの電験三種講座は、科目ごとに区切った学習計画と質問サポートが用意されています。独学で手が止まった科目がある方は、教材の中身とサポート範囲を確認してみてください。
試験当日から発表までのタイムライン
筆記方式(8月30日)を受けた場合の、答え合わせから発表までの流れを時系列で押さえておきましょう。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 8月30日(日)・試験当日 | 試験中に解答を問題用紙へ記録。帰宅後、各社速報が出ていれば仮の自己採点 |
| 8月30日(日) 法規終了後 | 試験センターが問題と標準解答を公表。確定の自己採点。科目ごとに60点判定 |
| 採点の当日〜翌週 | 間違えた問題を3分類(2択まで/ミス/土台不足)して敗因分析。残り科目の半年プランを決める |
| 9月13日ごろ〜 | マイページで得点を確認(試験日から約2週間経過後の正午〜) |
| 9月14日(月)〜10月15日(木) | センターHPで試験結果を確認。科目合格の記録を保管 |
| 10月13日(火) | 試験結果通知書が発送される(免除申請に使うので保管) |
ポイントは、発表を待たずに「採点の当日」に次の計画まで終わらせることです。マーク式で自己採点の精度が高い電験三種では、発表は確認作業に近く、勝負は採点当日に決まっています。
よくある自己採点の失敗と対処法
失敗1|解答を記録し忘れた
問題用紙に解答を書き残していないと、正確な自己採点はできません。その場合は、問題を見ながら「自分ならこう解いた」を再現して概算します。記憶が新しい当日中にやるのが鉄則です。精度は落ちるので、ボーダー付近なら発表待ちと割り切り、次の科目対策を先に始めてください。
失敗2|マークずれの見落とし
自己採点では正解しているのに、本番のマークが1問ずれていた——マーク式で最も怖いパターンです。防止策は試験中にしかありません。大問の区切りごとにマーク位置を確認する癖を、これから受験する方は身につけておいてください。
失敗3|速報どうしで解答が違う
速報の段階では、まれに各社で解答が分かれる問題があります。電験三種は公式解答が出るので、割れた問題は保留にして公式解答で確定させれば済みます。割れた1〜2問で合否が変わるボーダーの場合だけ、公式解答を待ってから判断しましょう。
これから受ける人へ|自己採点を見据えた受け方
この記事を試験前に読んでいる方は、当日の動きをこう設計しておくと、試験後がまるごと楽になります。
- 各科目、解き終わったら選んだ選択肢を問題用紙の表紙裏にまとめて転記しておく(見直しにも使えます)
- 退出前に、マークと転記が一致しているかを最終確認する
- 帰宅後は疲れていても、その日のうちに仮採点まで終わらせる。翌日以降に持ち越すと記憶の穴が増えます
持ち物や当日の時間割は、電験三種 試験当日完全ガイドにまとめてあります。あわせて確認してください。
【PR】
通学講習会で教わりたい人は「能セン」という選択肢も
通信講座だけでなく、講師に直接質問できる通学講習会で電験三種対策をしたい方には、技術系資格に特化した能セン(株式会社NOUSEN)の受験対策講習会があります。通学とオンライン講座の両方に対応し、受講料の分割払い(2回・3回)も可能です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 公式解答はどこで見られますか?
電気技術者試験センターのサイト内「第三種電気主任技術者試験の問題と解答」のページに、実施回ごとの問題・解答PDFが掲載されます。直近の実施分(2025年8月31日・2026年3月22日)も公表されています。
Q2. 自己採点で60点ちょうどでした。合格ですか?
マーク済みの記録が正確なら、公式解答で60点は合格基準を満たします。ただし自分の記録ミスの可能性はあるので、正式な合格発表(センターからの結果通知)で確定させてください。
Q3. 科目合格はいつまで有効ですか?
合格した科目は3年間(翌々年度まで)試験が免除されます。落とした科目だけを下期以降に受験すればよいので、自己採点で「どの科目を残したか」を確定させることが次の計画の出発点になります。
Q4. CBT方式で受けた場合はどうなりますか?
CBT方式(2026年度上期は7月16日〜8月9日)は、試験終了時に得点の目安が画面に表示されます。筆記のような自己採点は不要です。
Q5. 下期試験はいつですか?
令和8年度の下期試験は、筆記方式が令和9年3月21日(日)、CBT方式が令和9年2月4日(木)〜2月28日(日)です。申込受付は2026年11月9日(月)〜11月26日(木)、CBT会場の予約期間は2026年12月7日(月)〜令和9年1月7日(木)。受験手数料はインターネット申込み7,700円・書面申込み8,100円(非課税)です。上期の自己採点から約半年が、残り科目の準備期間になります。
Q6. 科目合格した場合、何か手続きは必要ですか?
科目免除は、次回の受験申込みの際に申請する方式です。結果通知は免除申請の際に必要になる場合があるため、大切に保管してください。詳細は次回試験の受験案内で確認を。
次回はCBTと筆記どちらで受ける?
2026年度上期はCBT方式(7月16日〜8月9日)と筆記方式(8月30日)が並行して実施されました。次回以降どちらで受けるかは、こう考えると整理しやすいです。
- CBT方式が向く人:試験日を自分の仕上がりに合わせて選びたい人。試験終了時に得点の目安が出るため、結果待ちのストレスも小さい
- 筆記方式が向く人:紙の問題用紙に書き込みながら解きたい人。計算の多い理論・機械では、この差を重視する受験者が多い
方式で出題範囲や合格基準は変わりません。学習の仕上がりと解きやすさで選んで問題ない、というのが実務的な結論です。
自己採点で合格ラインに届かなかった方へ
電験三種は科目合格制度があり、一部科目のみ合格していれば次回以降に持ち越せます。結果を待つ間も、次回に向けた立て直しは着手が早いほど選択肢が広がります。電験三種の再挑戦の進め方は次の記事にまとめています。
まとめ|公式解答で確定させて、当日中に次を決める
電験三種・筆記方式(8月30日)は、センターの公式解答で確定的な自己採点ができる試験です。問題用紙への解答記録さえ忘れなければ、当日〜数日中に自分の合否見込みと「残った科目」が確定します。
科目合格制の電験三種では、そこからの半年の使い方が勝負です。自己採点の当日に、下期に向けた計画まで決めてしまいましょう。

