
一級建築士の過去問、公式で手に入るのかな。
製図の解答例や、今年の合格発表の日も知りたい。

学科も製図も、試験を行う建築技術教育普及センターが無料で公開しています。
製図は標準解答例まであります。
令和8年の製図試験は10月11日(日)、合格発表は12月23日(水)の予定です。
🎯 この記事の結論
一級建築士の過去問は、建築技術教育普及センターの公式サイトで無料公開されています。
学科は問題と正答肢・合格基準点、製図は問題・答案用紙・合格基準・標準解答例がそろっています。
令和8年の設計製図の試験は10月11日(日)、課題は「ホテル」です。
合格発表は12月23日(水)の予定です。
令和8年の学科の合格基準点は総得点94点で、過去6年で最も高くなりました。
📋 この記事でわかること
- 公式で手に入る過去問(学科・製図)
- 令和8年の日程と合格発表日
- 学科の合格基準点(6年分)と、令和8年の「正答なし」
- 製図の採点結果(ランク割合5年分)
- 合格率5年分と過去問の使い方
📅 令和8年の日程|製図は10月11日・合格発表は12月23日
| 項目 | 日程(令和8年) |
|---|---|
| 受験申込 | 4月1日(水)〜4月14日(火) |
| 学科の試験 | 7月26日(日) |
| 学科の合格者発表 | 9月2日(水) |
| 設計製図の課題の公表 | 7月24日(金)頃 |
| 設計製図の試験 | 10月11日(日) |
| 合格者の発表 | 12月23日(水)予定 |
| 受験手数料 | 17,000円(非課税)+決済手数料 |
出典:建築技術教育普及センター「令和8年 一級建築士試験 日程等」(2026年10月8日確認)。
令和8年の学科の試験には、7,619人が合格しました。
設計製図の課題は「ホテル」で、要求図書は1階平面図・配置図、各階平面図、断面図(いずれも1/200)、面積表、計画の要点等です。
出典:建築技術教育普及センター「設計製図の課題」(令和8年7月24日公表)、同「試験結果」。
📥 一級建築士の過去問は公式サイトで無料公開されている
一級建築士試験は、国土交通大臣が指定する中央指定試験機関の建築技術教育普及センターが実施しています。
同センターの「過去の試験問題等」から、学科と製図の資料をダウンロードできます。
学科の過去問(令和8年〜令和4年)
| 年 | 学科Ⅰ・Ⅱ | 学科Ⅲ(法規) | 学科Ⅳ・Ⅴ | 正答肢・基準点 |
|---|---|---|---|---|
| 令和8年 | ||||
| 令和7年 | ||||
| 令和6年 | ||||
| 令和5年 | ||||
| 令和4年 |
令和3年以前は公式の過去問ページに並んでいます。
学科は5科目・125問で、すべて四肢択一式です。
学科Ⅰ(計画)と学科Ⅱ(環境・設備)が各20問、学科Ⅲ(法規)と学科Ⅳ(構造)が各30問、学科Ⅴ(施工)が25問です。
製図の過去問(令和7年〜令和5年)
出典:建築技術教育普及センター「過去の試験問題等」。令和4年以前の製図も同じページにあります。
📊 学科の合格基準点|令和8年は総得点94点
| 年 | 計画 | 環境・設備 | 法規 | 構造 | 施工 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和3年 | 10 | 11 | 16 | 16 | 13 | 87 |
| 令和4年 | 11 | 11 | 16 | 16 | 13 | 91 |
| 令和5年 | 11 | 11 | 16 | 16 | 13 | 88 |
| 令和6年 | 11 | 11 | 16 | 16 | 13 | 92 |
| 令和7年 | 11 | 11 | 16 | 16 | 13 | 88 |
| 令和8年 | 11 | 11 | 16 | 16 | 13 | 94 |
出典:各年の「学科の試験の合格基準点等について」(過去の試験問題等)。満点は計画・環境設備各20点、法規・構造各30点、施工25点、総得点125点。
センターは、各科目は過半の得点、総得点はおおむね90点程度を基本の水準としています。
令和8年は「総じて難度が低かった」として、総得点の基準が94点に上がりました。
令和3年は難度が高く、総得点87点・計画10点に下がっています。
過去問で練習するときは、総得点95点前後を目標にすると安心です。
令和8年 学科Ⅲ No.29は「正答なし」
令和8年の学科Ⅲ(法規)No.29は、センターの発表で「正答なし」とされ、受験者全員に得点が与えられました。
出典:合格基準点等について(別紙)。
過去問を解くときは、問題PDFだけでなく、合格基準点のPDFの注記まで確認することが大切です。
✏️ 製図の採点結果|合格はランクⅠだけ

| 年 | 課題 | ランクⅠ(合格) | ランクⅣ(重大な不適合) |
|---|---|---|---|
| 令和3年 | 集合住宅 | 35.9% | 30.9% |
| 令和4年 | 事務所ビル | 33.0% | 28.5% |
| 令和5年 | 図書館 | 33.2% | 42.6% |
| 令和6年 | 大学 | 26.6% | 48.0% |
| 令和7年 | 庁舎 | 35.0% | 9.7% |
出典:各年の「設計製図の試験 合格基準等について」(過去の試験問題等)。
令和6年は、受験者のほぼ半数がランクⅣでした。
令和7年はランクⅣが9.7%に減った一方で、ランクⅢが53.7%に増えています。
⚠️ 令和7年の「重大な不適合」の例
- 要求図面が1面以上欠けている、面積表や計画の要点等が未完成
- 上下階の不整合や階段の欠落など、図面同士の重大な不整合
- 議場・町長室・サーバー室など、指定の室・施設が計画されていない
- 法令の重大な不適合など、設計条件を著しく逸脱している
令和8年「ホテル」の課題で示された留意事項
| 留意事項(センター公表) | 過去問で確認するとよいこと |
|---|---|
| 敷地の周辺環境や既存建築物の現状保存に配慮 | 既存建物の扱いがあった過去の課題文を読み比べる |
| バリアフリー・省エネルギー・CO2削減・セキュリティに配慮 | 計画の要点等の書き方を標準解答例で確認する |
| 要求室を適切にゾーニングし、明快な動線計画 | 令和7年の庁舎で求められた来庁者と職員の動線分離を見る |
| 構造耐力上の安全と経済性、架構形式とスパン割り | 断面図で部材寸法が整合しているかを解答例で確認する |
| 空調・給排水・電気・昇降機などの設備計画 | 設備の配置と計画の要点の記述の対応を見る |
出典:建築技術教育普及センター「令和8年 設計製図の課題」。右列は当サイトによる過去問の使い方の提案です。
令和7年「庁舎」の採点のポイント
令和7年の合格基準のPDFには、採点のポイントが具体的に書かれています。
| 区分 | 主なポイント(要約) |
|---|---|
| 空間構成 | 配置・外構、ゾーニング・動線、要求室、立体構成 |
| 建築計画 | 周辺環境と来庁者への配慮、セキュリティを踏まえた動線、議場・町長室などの配置 |
| 構造計画 | 採用した構造(耐震・免震・制振など)の特性を踏まえた計画、議場の構造 |
| 設備計画 | 省エネ・CO2削減への配慮、発電機の給電対象とした設備 |
図面だけでなく、計画の要点等の記述も採点の対象です。
標準解答例を見るときは、図面と記述がどう対応しているかに注目しましょう。
📈 一級建築士の合格率|最終は1割前後

| 年 | 学科(受験→合格) | 製図(受験→合格) | 総合 |
|---|---|---|---|
| 令和3年 | 31,696→4,832人(15.2%) | 10,499→3,765人(35.9%) | 9.9% |
| 令和4年 | 30,007→6,289人(21.0%) | 10,509→3,473人(33.0%) | 9.9% |
| 令和5年 | 28,118→4,562人(16.2%) | 10,238→3,401人(33.2%) | 9.9% |
| 令和6年 | 28,067→6,531人(23.3%) | 11,306→3,010人(26.6%) | 8.8% |
| 令和7年 | 27,489→4,529人(16.5%) | 11,381→3,988人(35.0%) | 11.4% |
学科の合格率は15〜23%、製図は27〜36%です。
最初から受けた人の最終的な合格率は、毎年1割前後にとどまります。
⏰ 学科の時間割と科目
| 時間 | 科目 | 問題数 |
|---|---|---|
| 9時40分〜11時40分(2時間) | 学科Ⅰ(計画)・学科Ⅱ(環境・設備) | 各20問 |
| 12時55分〜14時40分(1時間45分) | 学科Ⅲ(法規) | 30問 |
| 15時15分〜18時(2時間45分) | 学科Ⅳ(構造)・学科Ⅴ(施工) | 30問・25問 |
出典:建築技術教育普及センター「試験について(時間割等)」(令和8年)。
法規の前には、法令集のチェックの時間があります。
学科Ⅰ・Ⅱを欠席すると、午後の科目は受験できません。
過去問を解くときも、この3つの時間帯に分けて時間を計ると本番に近くなります。
🔁 製図に落ちたら|学科は免除される
令和2年以降の学科に合格した人は、続く4回の試験のうち2回、学科が免除されます。
学科に合格した年の製図を欠席した場合は、3回まで免除されます。
免除を受けるには、本人の申請が必要です。
| 令和8年に学科に受かった人 | 免除の考え方 |
|---|---|
| 10月11日の製図を受けて不合格 | 令和9〜12年のうち2回、学科が免除される |
| 10月11日の製図を欠席 | 令和9〜12年のうち3回、学科が免除される |
出典:建築技術教育普及センター「試験について(時間割等)」の免除の説明をもとに作成。
製図の受験回数は、実際に受けた回数で数え、欠席は含みません。
学科に合格した年から、製図に集中できる期間は限られます。
👥 合格者はどんな人?|平均29.8歳・3割が女性
| 項目 | 令和8年 学科の合格者(7,619人) |
|---|---|
| 平均年齢 | 29.8歳(24〜26歳が30.2%で最多) |
| 男女 | 男性70.0%・女性30.0% |
| 学歴・資格 | 大学69.7%・二級建築士11.5%・専修学校6.7% |
| 職域 | 建設業37.4%・建築士事務所26.7%・住宅メーカー13.0% |
| 職務 | 建築設計36.7%・施工管理・現場管理22.6%・構造設計7.4% |
出典:建築技術教育普及センター「試験結果」試験合格者の主な属性。
合格者の4割近くが建設業で働いています。
施工管理や現場管理の仕事をしながら合格している人も、2割を超えています。
40歳以上の合格者も13.4%いて、働きながら挑戦する人は少なくありません。
📚 過去問の使い方
- 学科は1年分を本番の時間割で解き、正答肢PDFで採点する
- 科目別の基準点(計画・環境設備11点、法規・構造16点、施工13点)に届かない科目を重点的に復習する
- 法規は問題の注意書きの「適用する法令の基準日」と、合格基準点PDFの注記を必ず確認する
- 製図は標準解答例と見比べ、合格基準の「重大な不適合」に当たっていないかを確認する
学科は出題範囲が広く、働きながらでは過去問を回す時間の確保が課題になります。
スキマ時間に講義と問題演習を進められるオンライン講座も、選択肢のひとつです。
【PR】当ブロックは広告(プロモーション)です
▼ 仕事をしながら学科・製図を進めるなら ▼
スタディングの建築士講座は、スマホやパソコンで講義と問題演習を進めるオンライン講座です。1級は学科対策と製図対策のコースがあります。
※コース内容・料金は公式サイトの最新情報をご確認ください
二級建築士の過去問は、二級建築士の過去問(学科10年分・製図の標準解答例)にまとめています。
📝 受験資格のポイント
一級建築士の受験資格は、建築士法第14条で、建築に関する学歴又は資格等によって決まっています。
| 建築に関する学歴又は資格等 | ポイント |
|---|---|
| 大学・短大・高専・専修学校等で指定科目を修めて卒業 | 入学年度が平成21年度以降か、平成20年度以前かで要件が違う |
| 二級建築士 | 二級建築士の資格で受験できる |
| 建築設備士 | 建築設備士の資格で受験できる |
| その他国土交通大臣が特に認める者 | 外国大学の卒業者など。センターの審査と大臣の確認が必要 |
出典:建築技術教育普及センター「一級建築士試験 受験資格」。
令和2年以降に合格した人は、実務経験を受験時ではなく、免許の登録時に審査されます。
試験に合格したあと、登録までに実務経験を満たす必要がある点に注意しましょう。
登録の要件は、日本建築士会連合会で確認できます。
❓ よくある質問
一級建築士の過去問は無料ですか?
建築技術教育普及センターの公式サイトで、学科・製図とも無料でダウンロードできます。
令和8年の一級建築士の合格発表はいつですか?
設計製図の試験の合格者発表は、12月23日(水)の予定です。
令和8年の製図の課題は何ですか?
「ホテル」です。
試験日は10月11日(日)です。
学科の合格基準点は何点ですか?
令和8年は総得点94点で、科目別は計画・環境設備各11点、法規・構造各16点、施工13点でした。
一級建築士の合格率はどれくらいですか?
令和7年は学科16.5%、製図35.0%、総合11.4%でした。
二級建築士を持っていると受験できますか?
二級建築士の資格で受験できます。
令和8年の学科合格者のうち11.5%は、二級建築士の資格で受験した人でした。
まとめ
✅ この記事のまとめ
- 過去問は建築技術教育普及センターが無料公開。製図は標準解答例つき
- 令和8年の製図は10月11日(日)・課題はホテル、合格発表は12月23日(水)予定
- 令和8年の学科の基準点は総得点94点(過去6年で最高)
- 令和8年の法規No.29は正答なしで全員に得点
- 製図はランクⅠだけが合格。令和6年はランクⅣが48.0%
- 最終合格率は毎年1割前後
出典:公益財団法人建築技術教育普及センター「一級建築士試験」「令和8年 一級建築士試験 日程等」「試験について」「設計製図の課題」「試験結果」「過去の試験問題等」。2026年10月8日確認。


