
准看護師って、看護師と何が違うんだろう。
なり方や年収も知りたい。

違いは法律に書いてあり、人数や年収は国の統計でわかります。
この記事では、法律と厚生労働省の統計だけを使って整理します。
🎯 この記事の結論
准看護師は、都道府県知事の免許を受けて、医師・歯科医師・看護師の指示を受けて働く看護職です。
看護師は厚生労働大臣の免許で、准看護師とは免許を出す人も、試験も違います。
就業している准看護師は233,022人(2024年末)で、約4人に1人が介護保険施設等で働いています。
年収の目安は約428万円(平均51.8歳)で、看護師の約525万円より約97万円低くなっています。
📋 この記事でわかること
- 准看護師とは何か(法律での決まり)
- 看護師との違い
- 准看護師のなり方
- 准看護師から看護師になる道(通信制は実務5年以上)
- 人数の推移と、働いている場所
- 年収の目安(年齢別・職場の規模別)

このサイトは、誰が書いているの?

行政書士・介護福祉士・社会福祉士の資格を持つサイト運営者です。
看護職の資格は持っていないので、体験談ではなく、法律と国の統計を正確に読み解くことに徹します。
📘 准看護師とは|法律での決まり
准看護師は、保健師助産師看護師法で決められている看護職です。
法律では、准看護師を次のように定めています。
📖 保健師助産師看護師法 第6条(要約)
准看護師とは、都道府県知事の免許を受けて、医師・歯科医師または看護師の指示を受けて、けが人や病人などの療養上の世話や、診療の補助を行うことを仕事とする人をいう。
仕事の中身は、看護師と同じく「療養上の世話」と「診療の補助」です。
違いは、医師・歯科医師だけでなく、看護師の指示も受けて働くと決められている点です。
⚖️ 准看護師と看護師の違い
| 項目 | 准看護師 | 看護師 |
|---|---|---|
| 免許を出す人 | 都道府県知事 | 厚生労働大臣 |
| 試験 | 准看護師試験(都道府県知事が行う) | 看護師国家試験(厚生労働大臣が行う) |
| 業務の指示 | 医師・歯科医師・看護師の指示を受ける | 医師・歯科医師の指示のもとで診療の補助を行う |
| 養成の期間 | 准看護師養成所などで2年 | 大学4年、短大・養成所3年など |
| 就業者数(2024年末) | 233,022人 | 1,363,142人 |
| 年収の目安(令和7年) | 約428万円(平均51.8歳) | 約525万円(平均42.1歳) |
出典:保健師助産師看護師法第5条・第6条・第7条・第8条/厚生労働省「令和6年衛生行政報告例」/令和7年賃金構造基本統計調査(年収は当サイト計算)
准看護師の免許は都道府県知事が出しますが、ほかの都道府県でも働けます。
大きな違いは、看護師の指示を受けて働く立場であることと、年収の水準です。
🚶 准看護師のなり方
准看護師になるには、決められた学校や養成所で学び、准看護師試験に合格する必要があります。
| ルート | 学ぶ期間 | 入学の条件 |
|---|---|---|
| 准看護師養成所(准看護学校) | 2年 | 中学校卒業以上 |
| 高等学校の衛生看護科 | 3年 | 中学校卒業 |
卒業すると、都道府県知事が行う准看護師試験を受けられます。
合格すると、都道府県知事から准看護師の免許が交付されます。
📝 補足
准看護師養成所には、病院などで働きながら通える学校もあります。
ただし、特定の医療機関で働くことを入学の条件にしたり、働かないことを理由に不利益に扱ったりすることは、指定規則で禁止されています。
出典:保健師助産師看護師学校養成所指定規則第4条
📈 准看護師から看護師になる道
准看護師は、看護師学校養成所の「2年課程」に進むと、看護師国家試験の受験資格を得られます。
| 進学先 | 入学の条件 | 学ぶ期間 |
|---|---|---|
| 2年課程(全日制・定時制) | 高校を卒業している准看護師、または免許を得てから3年以上働いた准看護師 | 2年以上 |
| 2年課程(通信制) | 免許を得てから5年以上働いた准看護師 | 2年以上 |
出典:保健師助産師看護師法第21条/保健師助産師看護師学校養成所指定規則第4条第2項(2026年4月1日施行の版で確認)
通信制の2年課程は、働きながら看護師を目指せるしくみです。
入学の条件は、以前は「10年以上」でしたが、改正で段階的に短くなり、現在の指定規則では「5年以上」です。
学校ごとに募集の条件が細かく決まっているので、入学を考えたら募集要項で確認しましょう。
📉 准看護師の人数|10年で約10.7万人減少

| 年末 | 准看護師 | 看護師 |
|---|---|---|
| 2014年 | 340,153人 | 1,086,779人 |
| 2016年 | 323,111人 | 1,149,397人 |
| 2018年 | 304,479人 | 1,218,606人 |
| 2020年 | 284,589人 | 1,280,911人 |
| 2022年 | 254,329人 | 1,311,687人 |
| 2024年 | 233,022人 | 1,363,142人 |
出典:厚生労働省「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」
就業している准看護師は、2024年末で233,022人です。
2022年から21,307人(8.4%)減りました。
年齢別では65歳以上が44,314人(19.0%)で最も多く、55歳以上が半分を超えています。
| 年齢 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 44歳以下 | 49,117人 | 21.1% |
| 45〜54歳 | 63,235人 | 27.1% |
| 55〜64歳 | 76,356人 | 32.8% |
| 65歳以上 | 44,314人 | 19.0% |
出典:厚生労働省「令和6年衛生行政報告例」表3をもとに当サイトで年齢区分をまとめたもの
🏥 准看護師が働いている場所|約4人に1人が介護保険施設等

| 働く場所 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 病院 | 76,223人 | 32.7% |
| 診療所 | 76,541人 | 32.8% |
| 介護保険施設等 | 59,272人 | 25.4% |
| 社会福祉施設 | 10,833人 | 4.6% |
| 訪問看護ステーション | 6,293人 | 2.7% |
| その他 | 3,860人 | 1.7% |
出典:厚生労働省「令和6年衛生行政報告例」表2(実人員)。その他は保健所・市区町村・事業所などの合計
看護師は65.7%が病院で働いていますが、准看護師は病院・診療所・介護保険施設等にほぼ3分の1ずつ分かれています。
特に介護保険施設等で働く人の割合は25.4%で、看護師の7.9%の3倍以上です。
准看護師にとって、介護施設は大きな働き先になっています。
💰 准看護師の年収|国の統計で約428万円
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」では、准看護師は単独の職種として集計されています。

| 項目 | 男女計 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 平均年齢 | 51.8歳 | 44.4歳 | 52.7歳 |
| 平均勤続年数 | 13.6年 | 12.3年 | 13.8年 |
| 所定内給与額(月) | 27万9,400円 | 29万4,700円 | 27万7,600円 |
| きまって支給する現金給与額(月) | 30万3,200円 | 32万6,700円 | 30万500円 |
| 年間賞与その他特別給与額 | 63万6,800円 | 74万4,900円 | 62万4,200円 |
| 年収の目安 | 約428万円 | 約467万円 | 約423万円 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」職種(小分類)別(企業規模10人以上)。年収の目安は当サイトが「きまって支給する現金給与額×12+年間賞与」で計算した値です。
看護師の年収の目安は約525万円で、准看護師との差は約97万円です。
ただし、准看護師は平均年齢が51.8歳と、看護師の42.1歳より約10歳高くなっています。
年齢別・職場の規模別の年収
| 年齢 | 年収の目安 |
|---|---|
| 20〜24歳 | 約345万円 |
| 25〜29歳 | 約380万円 |
| 30〜34歳 | 約390万円 |
| 35〜39歳 | 約395万円 |
| 40〜44歳 | 約425万円 |
| 45〜49歳 | 約447万円 |
| 50〜54歳 | 約431万円 |
| 55〜59歳 | 約474万円 |
| 60〜64歳 | 約437万円 |
| 65〜69歳 | 約367万円 |
| 企業規模 | 平均年齢 | 年収の目安 |
|---|---|---|
| 1,000人以上 | 54.9歳 | 約457万円 |
| 100〜999人 | 51.1歳 | 約431万円 |
| 10〜99人 | 52.3歳 | 約414万円 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」第1表・第5表(男女計)。年収の目安は当サイト計算。
年齢別では、55〜59歳の約474万円が最も高くなっています。
看護師の年収については看護師の年収の記事で解説しています。
📝 補足
年収の目安は、税金や社会保険料を引く前の「額面」の金額です。
フルタイムで働く人の数字で、パートや短時間勤務の人は含まれていません。
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- 准看護師の資格手当の額
- 夜勤・オンコールの有無と回数
- 看護師の進学(2年課程)への支援があるか
- 賞与の実績(年何か月分か)
- 介護施設か、病院・診療所か
看護師国家試験の日程や合格率・合格基準は、看護師国家試験2027(第116回)の記事で解説しています。
❓ 准看護師についてよくある質問
Q. 准看護師と看護師の一番の違いは何ですか?
免許を出す人が違います。
准看護師は都道府県知事、看護師は厚生労働大臣の免許です。
また、准看護師は医師・歯科医師・看護師の指示を受けて働くと法律で決められています。
Q. 准看護師になるには何年かかりますか?
中学校を卒業していれば、准看護師養成所で2年学び、准看護師試験に合格するとなれます。
高等学校の衛生看護科(3年)を卒業する方法もあります。
Q. 准看護師から看護師になれますか?
なれます。
看護師学校養成所の2年課程で2年以上学ぶと、看護師国家試験を受けられます。
通信制の2年課程は、免許を得てから5年以上働いた准看護師が対象です。
Q. 准看護師は何人いますか?
就業している准看護師は、2024年末で233,022人です。
2022年から8.4%減りました。
Q. 准看護師の年収はいくらですか?
厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査では、平均から計算した年収の目安は約428万円です。
平均年齢は51.8歳です。
Q. 准看護師はどこで働いていますか?
病院が32.7%、診療所が32.8%、介護保険施設等が25.4%です(2024年末)。
📝 まとめ
この記事のまとめ
- 准看護師は、都道府県知事の免許を受けて、医師・歯科医師・看護師の指示で働く看護職
- なり方は、准看護師養成所2年、または高校の衛生看護科3年
- 看護師へは2年課程に進学。通信制は免許取得後5年以上の実務が条件
- 就業者は233,022人で、約4人に1人が介護保険施設等
- 年収の目安は約428万円(平均51.8歳)
准看護師は人数が減っている一方、介護施設などでは大きな役割を担っています。
働き方を考えるときは、看護師への進学と、今の資格を生かした転職の両方を比べてみましょう。
参考:保健師助産師看護師法/保健師助産師看護師学校養成所指定規則/厚生労働省 令和6年衛生行政報告例/令和7年賃金構造基本統計調査


