
認定看護管理者って、どうすればなれるんだろう。
ファーストレベルやサードレベルとの関係もよくわからない。

日本看護協会の資料に、受験資格・教育課程・試験の中身までまとまっています。
この記事では、その一次資料だけを使って整理します。
🎯 この記事の結論
認定看護管理者(CNA)は、日本看護協会の認定審査に合格した、看護管理の資格です。
受験には、看護師としての実務5年以上と、サードレベル修了または看護管理系の修士が必要です。
筆記試験は40問150点で、105点以上が合格です。
第30回の筆記試験は2026年10月7日に行われ、合否は12月23日に発表される予定です。
登録者は5,727人で、約8割が病院に所属しています(2025年12月)。
📋 この記事でわかること
- 認定看護管理者とは何か
- 受験資格となり方の流れ
- ファースト・セカンド・サードレベルの違い
- 筆記試験の内容と合格基準
- 審査料・認定料と更新
- 登録者数の推移と、所属している場所

このサイトは、誰が書いているの?

行政書士・介護福祉士・社会福祉士の資格を持つサイト運営者です。
看護師の資格は持っていないので、体験談ではなく、日本看護協会の資料を正確に読み解くことに徹します。
📘 認定看護管理者とは
認定看護管理者は、日本看護協会が1998年につくった資格認定制度です。
日本看護協会は、認定看護管理者を次のように説明しています。
📖 日本看護協会の説明(要約)
認定看護管理者認定審査に合格し、管理者として優れた資質を持ち、組織を発展させる能力があると認められた人。
国家資格ではなく、日本看護協会が認定する資格です。
日本看護協会の資格認定制度には、認定看護管理者のほか、専門看護師と認定看護師があります。
| 資格 | 創設 | 主な役割 |
|---|---|---|
| 認定看護管理者 | 1998年 | 看護管理(組織の運営・人材育成など) |
| 専門看護師 | 1994年 | 特定の分野での高度な看護実践・相談・調整など |
| 認定看護師 | 1995年 | 特定の分野での熟練した看護実践・指導など |
出典:日本看護協会「資格認定制度」
専門看護師は専門看護師の一覧、認定看護師は認定看護師の一覧の記事で解説しています。
🚶 認定看護管理者になるには|受験資格と流れ
認定看護管理者の認定審査を受けるには、次の3つをすべて満たす必要があります。
| 受験資格(すべて必要) |
|---|
| ① 日本の看護師免許を持っている |
| ② 看護師免許をとってから、実務経験が通算5年以上ある |
| ③ 次のどちらかを満たしている |
| ・認定看護管理者教育課程サードレベルを修了している |
| ・看護管理に関連する学問領域の修士以上の学位を持っている |
出典:日本看護協会「認定看護管理者」(2026年度の認定審査)
受験資格は、2026年度の認定審査から変わりました。
古い情報を見ないよう、申請する年度の手引きで確認しましょう。
なるまでの流れ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1 | 看護師として通算5年以上の実務経験を積む |
| 2 | 教育課程(ファースト→セカンド→サード)を受講・修了する。または看護管理系の修士課程を修了する |
| 3 | 認定審査(書類審査+筆記試験)を受ける |
| 4 | 合格後に認定料を振り込み、登録する |
| 5 | 5年ごとに更新審査(書類審査)を受ける |
📚 ファースト・セカンド・サードレベルの違い
認定看護管理者の教育課程は、3つのレベルに分かれています。
順番に受講していくのが基本です。
| 教育課程 | 時間 | 受講の条件(看護師免許+実務5年以上に加えて) |
|---|---|---|
| ファーストレベル | 105時間 | 管理業務に関心があること |
| セカンドレベル | 180時間 | ファーストレベルを修了している。または看護部長相当の職位にある、もしくは副看護部長相当の職位に1年以上ついている |
| サードレベル | 180時間 | セカンドレベルを修了している。または看護部長相当の職位にある、もしくは副看護部長相当の職位に1年以上ついている |
3つのレベルの合計は465時間です。
教育課程は、日本看護協会が認定した大学や看護協会などの教育機関で開かれています。
募集の時期や定員は教育機関ごとに違い、日本看護協会のページに募集情報が載っています。
学ぶ科目|6つの教科目を3段階で深める
日本看護協会の「認定看護管理者カリキュラム基準」(2018年改正)では、3つのレベルとも同じ6つの教科目で構成されています。
レベルが上がるにつれて、扱う範囲が自分の部署から組織全体、地域へと広がります。
| 教科目 | 主な内容 |
|---|---|
| ヘルスケアシステム論 | 社会保障制度、保健医療福祉の政策の動向 |
| 組織管理論 | 組織マネジメント、組織の分析と変革、組織のデザイン |
| 人材管理 | 勤務計画、健康管理、人材育成、キャリア開発支援 |
| 資源管理 | 財務会計、管理会計など |
| 質管理 | 看護サービスの質管理、経営と質管理 |
| 統合演習 | 学んだことをもとに、自分の組織の改善計画を立てる |
| レベル | 合計時間 | 目指す姿(要約) |
|---|---|---|
| ファーストレベル | 105時間 | 組織の理念をふまえて、担当部署の目標を立てて達成に取り組める |
| セカンドレベル | 180時間 | 保健・医療・福祉サービスを提供するための質管理ができる |
| サードレベル | 180時間 | 経営管理の視点に立ったマネジメントができる |
出典:日本看護協会「認定看護管理者カリキュラム基準」(2018年3月9日改正)
📝 ファーストレベルだけでも意味はある?
ファーストレベルは、受験資格の条件ではありません。
ただし、セカンドレベルに進むための条件になっています。
また、日本看護協会は、教育課程の研修が診療報酬の施設基準などに位置づけられている項目の一覧を公開しています。
📝 認定審査の内容と合格基準
認定審査は、毎年1回行われます。
書類審査に合格した人だけが、筆記試験を受けられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題方式 | マークシート方式、四肢択一 |
| 問題1:客観式一般問題 | 20問・50点 |
| 問題2:客観式状況設定問題 | 20問・100点 |
| 合計 | 40問・150点 |
| 試験時間 | 100分(10時30分〜12時10分) |
| 合格基準 | 105点以上 |
| 出題範囲 | 認定看護管理者カリキュラム基準(2018年度改正) |
出典:日本看護協会「第30回 認定看護管理者認定審査 審査・申請の手引き」
状況設定問題は1問5点で、一般問題の2倍の配点です。
合格基準の105点は、150点満点の7割にあたります。
第30回(2026年)の日程
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 申請期間 | 2026年6月1日〜6月12日 |
| 筆記試験 | 2026年10月7日(水) |
| 合否発表 | 2026年12月23日(水)14時(予定) |
| 合格者の公表 | 合否発表の3週間後から1か月間、氏名と所属都道府県を公表 |
合否は、日本看護協会の「資格認定制度 審査申請システム」にログインして確認します。
不合格の場合だけ、点数が表示されます。
💴 審査料・認定料と更新
| 費用 | 金額(税込) |
|---|---|
| 認定審査の審査料 | 51,700円 |
| 合格後の認定料 | 51,700円 |
| 再認定審査の審査料 | 30,800円 |
| 再認定の認定料 | 20,900円 |
資格の有効期間は5年間で、5年ごとに書類審査で更新します。
2028年度の更新審査からは、申請に必要な自己研鑽などの要件が変わる予定です。
教育課程の受講料は、教育機関ごとに違います。
📊 登録者数は5,727人|約8割が病院に所属

| 年 | 登録者数 |
|---|---|
| 1999年 | 19人 |
| 2007年 | 411人 |
| 2011年 | 1,341人 |
| 2015年 | 2,676人 |
| 2019年 | 4,157人 |
| 2023年 | 5,258人 |
| 2024年 | 5,488人 |
| 2025年 | 5,727人 |
出典:日本看護協会「認定看護管理者認定者数 推移」(各年12月末の登録者数。2025年は12月25日現在)
登録者は毎年200〜300人ほど増えています。
都道府県別では、東京都が602人で最も多く、北海道369人、大阪府349人、神奈川県336人と続きます。

所属先は、病院が4,520人で約8割です。
病院に勤める人のうち、3,281人が看護管理部(室)に所属しています。
介護保険施設等は122人、訪問看護ステーションは69人で、まだ少数です。
| 病院の病床規模 | 人数 |
|---|---|
| 20〜199床 | 1,096人 |
| 200〜399床 | 1,389人 |
| 400〜599床 | 1,054人 |
| 600床以上 | 978人 |
出典:日本看護協会「所属施設別登録者数」(2025年12月)。病床規模は当サイトで区分をまとめたもの
🤝 看護管理の経験を生かす働き方
認定看護管理者は、病院の看護部長や副看護部長などの立場で活動している人が多い資格です。
一方で、介護施設や訪問看護など、病院の外で看護管理の力が求められる場面もあります。
管理職の求人や、資格の取得を支援してくれる職場を探すときは、看護師の転職サービスで条件を聞いてみる方法があります。
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✅ 求人を見るときの確認ポイント
- 教育課程(ファースト〜サード)の受講支援があるか
- 受講中の勤務の調整や、受講料の負担があるか
- 管理職のポストや、役割が決まっているか
- 資格手当や役職手当の額
大学院でNP教育課程を修了する診療看護師については、診療看護師(NP)とはの記事で解説しています。
❓ 認定看護管理者についてよくある質問
Q. 認定看護管理者は国家資格ですか?
国家資格ではありません。
日本看護協会が認定する資格です。
Q. ファーストレベルを修了すると認定看護管理者になれますか?
なれません。
受験には、サードレベルの修了または看護管理系の修士の学位が必要です。
そのうえで認定審査に合格する必要があります。
Q. 認定看護管理者の試験の合格基準は?
筆記試験は40問150点で、105点以上が合格です。
Q. 2026年の試験日と合格発表日は?
第30回の筆記試験は2026年10月7日、合否発表は12月23日14時の予定です。
Q. 認定看護管理者は何人いますか?
2025年12月25日現在で5,727人です。
Q. 資格の更新は必要ですか?
有効期間は5年で、5年ごとに書類審査で更新します。
📝 まとめ
この記事のまとめ
- 認定看護管理者は、日本看護協会が認定する看護管理の資格
- 受験資格は、実務5年以上+サードレベル修了または看護管理系の修士
- 教育課程はファースト105時間・セカンド180時間・サード180時間
- 筆記試験は40問150点で、105点以上が合格
- 登録者は5,727人で、約8割が病院に所属
認定看護管理者を目指すなら、まずは通える教育機関のファーストレベルの募集時期を確認することから始めましょう。
受験資格や審査の方法は年度によって変わることがあるので、申請する年度の手引きを必ず確認してください。


