
専門看護師って、認定看護師と何が違うんだろう。
どんな分野があって、何人くらいいるのかな。

日本看護協会は、分野ごとの登録者数を公表しています。
この記事では、2025年12月時点の公式の数字を使って、全14分野を一覧にします。
🎯 この記事の結論
日本看護協会によると、2025年12月時点の専門看護師は3,644人です。
専門看護分野は全14分野で、最も多いのはがん看護の1,172人です。
専門看護師になるには、看護系大学院の修士課程で所定の単位(総計38単位)を取ることが必要です。
認定看護師(25,809人)と比べると人数は約7分の1で、大学院での教育が必要な点が大きな違いです。
📋 この記事でわかること
- 専門看護師の全14分野と、分野ごとの人数
- 専門看護師の人数の推移と、働いている場所
- 認定看護師との違い
- 専門看護師になるための条件と審査
- 5年ごとの更新

このサイトは、誰が書いているの?

行政書士・介護福祉士・社会福祉士の資格を持つサイト運営者です。
看護師の資格は持っていないので、体験談ではなく、日本看護協会の公表資料を正確に整理することに徹します。
📋 専門看護師の一覧|全14分野と人数(2025年12月)
専門看護師(CNS)とは、日本看護協会の認定審査に合格し、特定の専門看護分野で卓越した看護実践能力を持つと認められた看護師です。
現在、特定されている専門看護分野は14分野です。

| 分野 | 人数 | 認定開始 | 分野の特徴(要約) |
|---|---|---|---|
| がん看護 | 1,172人 | 1996年6月 | がん患者の苦痛を理解し、QOLの視点に立った看護を提供 |
| 精神看護 | 466人 | 1996年6月 | 精神疾患患者への看護、一般病院での心のケア(リエゾン精神看護) |
| 急性・重症患者看護 | 445人 | 2005年3月 | 緊急度や重症度の高い患者への集中的な看護 |
| 小児看護 | 337人 | 2002年5月 | 子どもの療養生活を支援し、成長・発達を支える |
| 老人看護 | 314人 | 2002年5月 | 認知症や嚥下障害など複雑な健康問題を持つ高齢者の看護 |
| 慢性疾患看護 | 299人 | 2004年3月 | 生活習慣病の予防や、慢性疾患の管理・療養支援 |
| 在宅看護 | 153人 | 2012年12月 | 在宅で療養する人と家族の支援、ケアの連携 |
| 感染症看護 | 129人 | 2006年11月 | 施設や地域の感染予防と、発生時の対策 |
| 母性看護 | 106人 | 2003年3月 | 周産期の母子と家族、女性の生涯の健康の支援 |
| 家族支援 | 102人 | 2008年11月 | 患者の回復を促すための家族への支援 |
| 災害看護 | 49人 | 2017年11月 | 災害時の看護と、平時からの減災・防災体制づくり |
| 地域看護 | 31人 | 1997年6月 | 産業保健・学校保健・保健行政・在宅ケアでの看護 |
| 遺伝看護 | 27人 | 2017年11月 | 遺伝的な課題を持つ人の意思決定支援と療養支援 |
| 放射線看護 | 14人 | 2022年11月 | 放射線診療を受ける人の看護、被ばく低減の体制づくり |
| 計 | 3,644人 | — | — |
出典:日本看護協会「専門看護師」専門看護分野一覧・都道府県別登録者数一覧(2025年12月)。分野の特徴は公式の説明を当サイトが要約したものです。
がん看護が1,172人で、全体の約3分の1を占めています。
次いで精神看護、急性・重症患者看護が400人を超えています。
2022年に認定が始まった放射線看護は14人と、まだ少ない分野です。
📈 専門看護師の人数の推移

| 年(12月末) | 人数 |
|---|---|
| 2014年 | 1,480人 |
| 2016年 | 1,883人 |
| 2018年 | 2,279人 |
| 2020年 | 2,733人 |
| 2022年 | 3,155人 |
| 2024年 | 3,473人 |
| 2025年 | 3,644人 |
出典:日本看護協会「専門看護師認定者数推移」(各年12月末。2025年は12月時点)
専門看護師は毎年増えていて、2014年の1,480人から約2.5倍になりました。
最近は、毎年150人から200人ほど増えています。
🏥 専門看護師が働いている場所
| 所属先 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 病院 | 2,623人 | 72.0% |
| 学校・大学 | 458人 | 12.6% |
| 訪問看護ステーション | 222人 | 6.1% |
| クリニック・診療所 | 58人 | 1.6% |
| 介護保険施設等 | 40人 | 1.1% |
| 離職中 | 145人 | 4.0% |
出典:日本看護協会「分野別所属先種別登録者数一覧」(2025年12月末・総数3,642人)。割合は当サイト計算。
専門看護師の7割以上は病院で働いています。
学校・大学で働く人が12.6%と、認定看護師(1.5%)より多いのも特徴です。
登録者の平均年齢は47.8歳です。
🔄 専門看護師と認定看護師の違い
| 項目 | 専門看護師(CNS) | 認定看護師(CN) |
|---|---|---|
| 人数(2025年12月) | 3,644人 | 25,809人 |
| 分野 | 14分野 | 19分野(B課程) |
| 必要な教育 | 看護系大学院の修士課程(総計38単位) | 認定看護師教育機関の課程 |
| 実務経験 | 通算5年以上(うち3年以上は専門看護分野) | 通算5年以上(うち3年以上は認定看護分野) |
| 審査 | 筆記試験・審査料51,700円 | 筆記試験・審査料51,700円 |
| 更新 | 5年ごと(書類審査) | 5年ごと(書類審査) |
いちばん大きな違いは、必要な教育です。
専門看護師は大学院の修士課程を修了する必要があり、認定看護師より取得までの道のりが長くなります。
公式の説明では、専門看護師は「卓越した看護実践能力」、認定看護師は「熟練した看護技術と知識」を持つ看護師とされています。
認定看護師の分野と人数は、認定看護師の一覧で解説しています。
📝 専門看護師になるには|受験資格と審査
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| ① 免許 | 日本の看護師免許を持っていること |
| ② 教育 | 看護系大学院の修士課程(または関連領域の修士課程)を修了し、専門看護師教育課程の所定の単位(総計38単位)を取っていること |
| ③ 実務研修 | 看護師の資格を取ったあと通算5年以上の実務研修があり、そのうち通算3年以上は専門看護分野であること |
| 審査の項目 | 内容 |
|---|---|
| 審査方法 | 筆記試験(マークシート・四肢択一)100分 |
| 出題 | 客観式一般問題20問(50点)、状況設定問題20問(100点)、計40問150点 |
| 審査料 | 51,700円(税込) |
| 2026年の筆記試験 | 2026年10月7日(水)(第36回・申請期間は5月12日〜5月26日で終了) |
専門看護師の教育課程がある大学院は、2026年6月時点で110大学院・330課程です。
教育課程の外で単位を取った人向けに、教育要件だけを確認する「受験資格審査」もあります。
🔁 専門看護師の更新
専門看護師の資格は、5年ごとに書類審査で更新します。
更新に必要な実績の基準は、日本看護協会の「資格認定者の方へ(更新審査)」に掲載されています。
申請前に、必ず最新の案内を確認しましょう。
🤝 専門看護師の資格を活かせる職場を探すなら
専門看護師の資格を活かせる職場や、資格手当のある職場を探すときは、看護師専門の転職サービスで条件を比べる方法があります。
看護師の年収は看護師の年収の記事で、国の統計をもとに解説しています。
✅ 求人を比べるときの確認ポイント
- 専門看護師としての役割と活動時間
- 資格手当の有無と金額
- 大学院への進学や研究への支援
- 更新に必要な研修への参加支援
看護師が手順書で特定行為を行うための研修については、特定行為研修とはの記事で、期間・費用・eラーニング・修了者数を解説しています。
看護管理の資格については、認定看護管理者とはの記事で、なり方や試験の合格基準を解説しています。
大学院でNP教育課程を修了する診療看護師については、診療看護師(NP)とはの記事で解説しています。
❓ 専門看護師についてよくある質問
Q. 専門看護師は何分野ありますか?
現在、特定されている専門看護分野は14分野です。
Q. 専門看護師は何人いますか?
日本看護協会によると、2025年12月時点で3,644人です。
Q. いちばん人数が多い分野は?
がん看護で、1,172人です。
Q. 専門看護師と認定看護師の違いは?
専門看護師は看護系大学院の修士課程の修了が必要です。
認定看護師は認定看護師教育機関の課程の修了が必要です。
Q. 専門看護師になるには何年の経験が必要ですか?
看護師の資格を取ったあと通算5年以上、そのうち通算3年以上は専門看護分野での実務研修が必要です。
Q. 専門看護師の更新は何年ごと?
5年ごとに、書類審査で更新します。
📝 まとめ
この記事のまとめ
- 専門看護師は3,644人(2025年12月)
- 専門看護分野は全14分野。最多はがん看護の1,172人
- 2014年から約2.5倍に増加
- なるには看護系大学院の修士課程(38単位)と通算5年以上の実務研修が必要
- 5年ごとに書類審査で更新
参考:日本看護協会「専門看護師」(分野一覧・登録者数・認定審査・更新審査)


