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地方公務員の年収はいくら?平均約667万円と県庁・市役所・政令市の違い、職種別・年齢別・都道府県別【令和7年】

地方公務員(一般行政職)の年収の目安:全体約667万円、政令指定都市約717万円、特別区約707万円、都道府県約675万円、市約658万円、町村約600万円 資格で転職
地方公務員の年収が気になる人

市役所や県庁で働く地方公務員の年収って、実際どれくらいなんだろう。

県と市、大きな市と小さな町でどのくらい違うのかも知りたい。

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地方公務員の給与は、総務省が毎年「地方公務員給与実態調査」で公表しています。

この記事では、その最新の令和7年の調査を使い、勤め先の区分・都道府県・政令指定都市・職種・年齢ごとに整理します。

🎯 この記事の結論

総務省の令和7年の調査で、地方公務員(一般行政職)の年収の目安は約667万円です(平均42.0歳)。

勤め先の区分では、政令指定都市が約717万円、特別区(東京23区)が約707万円、都道府県が約675万円、市が約658万円、町村が約600万円です。

都道府県の職員では東京都が約764万円で最も高く、差の多くは「地域手当」から生まれています。

年齢別では、20〜23歳の給与月額27.1万円が、56〜59歳で51.4万円と約1.9倍になります。

📋 この記事でわかること

  • 地方公務員の年収の目安と、計算のしかた
  • 県庁・政令市・市役所・町村役場・特別区の違い
  • 47都道府県と政令指定都市20市の年収の目安
  • 職種別(行政・教員・警察・消防など)の違い
  • 年齢・経験年数による給与の上がり方と初任給
  • 国家公務員との比べ方と、地方公務員になる方法
地方公務員の年収が気になる人

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行政書士・介護福祉士・社会福祉士の資格を持つサイト運営者です。

自治体で働いた経験はないので、体験談ではなく、国の統計や公式資料を正確に読み解くことに徹します。

🏢 地方公務員の年収|一般行政職は約667万円

地方公務員には、事務の職員のほか、教員・警察官・消防職員・保育士などさまざまな職種があります。

このうち、県庁や市役所で事務の仕事をする職員は、総務省の統計で「一般行政職」に分類されます。

まずは、この一般行政職の平均から見ていきます。

項目 一般行政職(全地方公共団体)
職員数 88万1,517人
平均年齢 42.0歳
平均給料月額 32万6,911円
平均諸手当月額 8万7,057円
平均給与月額(給料+諸手当) 41万3,968円
期末手当・勤勉手当(年額) 170万2,670円
年収の目安 約667万円

出典:総務省「令和7年地方公務員給与実態調査結果」(令和7年4月1日現在。第5表「職種別職員の平均給与額」、調査結果の概要 表-11・表-14)。年収の目安は当サイトが「平均給与月額×12+期末・勤勉手当の年額」で計算した値です。

一般行政職の平均給与月額は約41.4万円で、期末手当・勤勉手当(いわゆるボーナス)は年に約170万円です。

41万3,968円×12か月で496万7,616円、これに期末・勤勉手当170万2,670円を足すと667万286円になります。

地方公務員全体(全職種)の職員数は281万1,519人で、そのうち一般行政職は約88万人です。

📝 年収の目安について

統計に「年収」という項目はないため、毎月の給与と期末・勤勉手当から当サイトで計算しています。

税金や社会保険料などを引く前の「額面」の金額で、手取りはこれより少なくなります。

月の給与は令和7年4月分の金額で、時間外勤務手当などは月によって変わります。

平均には管理職や勤続の長い人も含まれるため、若手の年収ではありません。

🗺️ 県庁・政令市・市役所・町村役場・特別区でくらべる

地方公務員の勤め先は、都道府県・政令指定都市・市・町村・特別区(東京23区)などに分かれます。

同じ統計で、勤め先の区分ごとに一般行政職の年収の目安を計算すると次のとおりです。

地方公務員(一般行政職)の年収の目安:全体約667万円、政令指定都市約717万円、特別区約707万円、都道府県約675万円、市約658万円、町村約600万円
勤め先の区分 職員数 平均年齢 平均給与月額 期末・勤勉手当(年額) 年収の目安
政令指定都市 10万6,725人 41.9歳 44万5,629円 182万6,873円 約717万円
特別区(東京23区) 4万578人 39.5歳 43万4,733円 184万9,329円 約707万円
都道府県 26万8,730人 42.3歳 42万139円 171万1,846円 約675万円
市 36万6,116人 42.3歳 40万8,453円 168万75円 約658万円
一部事務組合等 1万1,901人 ― 40万6,177円 170万8,121円 約658万円
町村 8万7,467人 41.6歳 37万910円 155万2,952円 約600万円
(全体) 88万1,517人 42.0歳 41万3,968円 170万2,670円 約667万円

出典:総務省「令和7年地方公務員給与実態調査結果」(第5表「団体区分別」、概要 表-11)。年収の目安は当サイト計算。一部事務組合等の平均年齢は概要に記載がないため「―」としています。

最も高い政令指定都市(約717万円)と、最も低い町村(約600万円)の差は約117万円です。

特別区は平均年齢が39.5歳と最も若いのに、年収の目安は約707万円と2番目に高くなっています。

県庁にあたる都道府県は約675万円、市役所にあたる市(政令指定都市を除く)は約658万円です。

差は「給料」より「手当」から生まれている

勤め先の区分ごとに、月の給与を「給料」と「諸手当」に分けると、違いの出どころがわかります。

区分 平均給料月額 平均諸手当月額 給与月額に占める手当の割合
都道府県 32万9,304円 9万835円 21.6%
指定都市 33万1,593円 11万4,036円 25.6%
市 32万8,439円 8万14円 19.6%
町村 31万6,446円 5万4,464円 14.7%
特別区 30万6,499円 12万8,234円 29.5%
一部事務組合等 33万393円 7万5,784円 18.7%

出典:総務省「令和7年地方公務員給与実態調査結果」(調査結果の概要 表-14、表-11)。

平均給料月額は、最も高い政令指定都市(33万1,593円)と最も低い特別区(30万6,499円)でも、差は約2.5万円です。

一方、諸手当は特別区が12万8,234円、町村が5万4,464円と、2倍以上の開きがあります。

諸手当の差の大きな部分は、扶養手当・地域手当・住居手当などの「生活給的手当」で、特別区は月8万3,215円、町村は月2万4,145円です。

地域手当は、その地域の民間の賃金水準を基礎に、物価なども考えて支給される手当です。

そのため、都市部の自治体ほど給与月額が高くなりやすく、これが年収の差につながっています。

給料の水準は国とほぼ同じ(ラスパイレス指数)

地方公務員の給料の水準は、国家公務員を100とした「ラスパイレス指数」でも比べられます。

学歴と経験年数をそろえて給料だけを比べた指数で、手当は含みません。

区分 ラスパイレス指数(令和7年4月1日)
全地方公共団体の平均 98.9
都道府県 99.7
指定都市 99.8
市 98.7
町村 96.7
特別区 97.9

出典:総務省「令和7年地方公務員給与実態調査結果の概要」表-25・表-26。国の行政職俸給表(一)の職員を100とした指数です。

全地方公共団体の平均は98.9で、総務省は、この指数が近年ずっと99前後で推移していると説明しています。

指数が100未満の団体は1,583団体、100以上の団体は205団体です。

給料そのものは国とほぼ同じ水準で決められていて、年収の差は主に手当や年齢構成から生まれていると読み取れます。

🏛️ 県庁(都道府県職員)の年収|47都道府県の一覧

総務省は、都道府県・市区町村ごとに、一般行政職の職員数・平均年齢・給料・手当・期末勤勉手当を一覧表で公表しています。

この一覧表から、都道府県の職員(いわゆる県庁職員)の年収の目安を計算すると次のとおりです。

順 都道府県 職員数 平均年齢 平均給与月額 うち地域手当 年収の目安
1 東京都 23,293人 42.3歳 47万800円 6万7,200円 約764万円
2 愛知県 9,951人 41.7歳 44万4,400円 3万円 約712万円
3 神奈川県 8,932人 42.5歳 44万5,700円 4万2,500円 約711万円
4 静岡県 6,422人 42.6歳 44万1,700円 1万5,300円 約709万円
5 大阪府 9,163人 41.3歳 43万4,400円 3万9,700円 約700万円
6 三重県 4,962人 43.3歳 42万7,100円 1万6,900円 約690万円
7 徳島県 3,399人 42.9歳 43万100円 6,600円 約689万円
8 兵庫県 7,339人 42.8歳 42万8,500円 2万7,800円 約687万円
9 岡山県 4,582人 42.9歳 42万7,000円 7,500円 約687万円
10 滋賀県 3,885人 41.8歳 42万9,200円 2万300円 約686万円
11 福岡県 7,967人 41.7歳 42万5,700円 1万8,700円 約684万円
12 茨城県 5,917人 41.5歳 42万4,100円 2万4,800円 約684万円
13 宮城県 5,509人 42.3歳 42万4,200円 1万3,600円 約681万円
14 埼玉県 9,327人 41.7歳 42万6,200円 2万9,300円 約681万円
15 千葉県 9,667人 39.8歳 42万4,400円 3万600円 約680万円
16 香川県 3,216人 42.8歳 42万2,400円 1万1,600円 約680万円
17 石川県 3,944人 42.8歳 42万2,500円 8,600円 約675万円
18 広島県 5,544人 43.0歳 41万9,700円 2万100円 約675万円
19 新潟県 5,720人 44.2歳 41万6,700円 3,700円 約672万円
20 山梨県 3,400人 42.7歳 41万4,000円 8,700円 約671万円
21 福島県 6,291人 42.7歳 41万7,200円 400円 約669万円
22 群馬県 4,758人 42.4歳 41万1,900円 1万100円 約664万円
23 和歌山県 4,059人 42.3歳 41万2,400円 1万6,600円 約663万円
24 山形県 3,946人 43.4歳 41万3,400円 800円 約663万円
25 岐阜県 5,093人 42.8歳 40万8,600円 7,200円 約663万円
26 愛媛県 4,199人 42.0歳 41万1,600円 600円 約658万円
27 栃木県 4,836人 42.1歳 40万4,500円 1万3,800円 約657万円
28 奈良県 3,604人 41.6歳 41万6,300円 2万2,800円 約657万円
29 京都府 4,833人 40.8歳 40万6,900円 2万5,800円 約656万円
30 熊本県 4,661人 42.6歳 40万5,000円 600円 約655万円
31 大分県 4,025人 41.3歳 41万300円 1,000円 約654万円
32 山口県 4,102人 42.9歳 40万5,300円 800円 約654万円
33 富山県 3,470人 42.8歳 40万3,300円 7,600円 約650万円
34 長野県 5,357人 44.8歳 40万5,600円 6,100円 約648万円
35 岩手県 4,585人 42.4歳 39万9,400円 400円 約645万円
36 鹿児島県 5,358人 43.0歳 40万2,000円 600円 約643万円
37 秋田県 3,840人 42.8歳 39万6,700円 700円 約642万円
38 長崎県 4,281人 42.7歳 39万7,100円 4,400円 約642万円
39 北海道 14,679人 42.4歳 39万7,300円 5,100円 約641万円
40 福井県 3,408人 42.3歳 39万4,200円 4,200円 約638万円
41 鳥取県 2,865人 43.2歳 39万8,200円 1,000円 約630万円
42 沖縄県 4,889人 42.3歳 39万7,700円 600円 約629万円
43 島根県 3,765人 41.9歳 39万6,100円 600円 約628万円
44 佐賀県 3,462人 40.9歳 38万6,800円 400円 約627万円
45 宮崎県 4,027人 42.2歳 38万8,100円 800円 約623万円
46 青森県 4,426人 42.5歳 38万3,900円 500円 約615万円
47 高知県 3,772人 41.4歳 38万3,900円 800円 約611万円

出典:総務省「令和7年地方公務員給与の実態」第3 都道府県別,市区町村別給与等の一覧表(令和7年4月1日現在・一般行政職)。一覧表は百円単位のため、年収の目安は当サイトが百円単位の値から計算した概算です(給料と諸手当の月額×12+期末手当+勤勉手当。寒冷地手当は含めていません)。

都道府県の職員で年収の目安が最も高いのは東京都の約764万円、最も低いのは高知県の約611万円です。

ただし、給料月額だけをくらべると、東京都は32万5,800円、高知県は31万8,600円で、差は月7,200円しかありません。

差の大部分は地域手当で、東京都は月6万7,200円、高知県は月800円です。

東京都のほか、愛知県・神奈川県・静岡県・大阪府も約700万円以上です。

このうち東京都・神奈川県・大阪府・愛知県は、地域手当が月約3万円以上あります。

⚠️ 都道府県別の数字を見るときの注意

  • 平均年齢や職員の構成は都道府県ごとに違い、年齢をそろえた比較ではない
  • 時間外勤務手当は令和7年4月分で、月によって変わる
  • 都市部は住居費などの生活費も高いことが多い
  • 順位は統計上の平均の並びで、働きやすさなどの優劣を示すものではない

🌆 政令指定都市20市の年収

政令指定都市は、人口の多い大都市で、県の仕事の一部も受け持つ市です。

同じ一覧表から、20市の一般行政職の年収の目安を計算すると次のとおりです。

政令指定都市20市の一般行政職の年収の目安:川崎市約776万円が最も高く、札幌市約634万円が最も低い
政令指定都市 職員数 平均年齢 平均給料月額 うち地域手当 年収の目安
川崎市 5,716人 42.3歳 33万8,900円 5万7,100円 約776万円
神戸市 6,249人 43.6歳 34万1,000円 4万3,600円 約753万円
さいたま市 4,427人 40.8歳 33万400円 5万2,200円 約752万円
千葉市 3,608人 41.3歳 32万8,700円 5万2,500円 約750万円
名古屋市 9,239人 41.3歳 32万6,500円 5万1,500円 約746万円
横浜市 12,758人 41.5歳 33万1,600円 5万5,000円 約744万円
大阪市 11,119人 43.0歳 32万9,800円 5万4,900円 約742万円
京都市 5,865人 42.8歳 34万400円 3万5,700円 約722万円
相模原市 2,956人 41.3歳 32万3,400円 4万800円 約717万円
仙台市 4,269人 41.2歳 33万2,500円 2万1,300円 約708万円
岡山市 2,601人 42.8歳 35万200円 1万1,500円 約707万円
広島市 4,668人 40.8歳 32万7,500円 3万1,100円 約705万円
堺市 3,424人 42.2歳 32万8,200円 3万8,100円 約699万円
北九州市 4,541人 45.9歳 35万6,200円 1万1,500円 約698万円
福岡市 6,294人 39.6歳 32万100円 3万3,700円 約682万円
新潟市 3,038人 43.3歳 34万300円 1万800円 約680万円
静岡市 2,766人 40.7歳 32万5,000円 2万4,200円 約669万円
浜松市 2,721人 42.5歳 33万9,900円 1万1,300円 約665万円
熊本市 3,370人 41.2歳 32万7,300円 400円 約642万円
札幌市 7,096人 40.3歳 31万4,300円 1万100円 約634万円

出典:総務省「令和7年地方公務員給与の実態」第3 都道府県別,市区町村別給与等の一覧表(2 指定都市の職員数及び平均給料(報酬)月額等・一般行政職)。年収の目安は当サイト計算の概算です。

年収の目安が最も高いのは川崎市の約776万円で、最も低い札幌市(約634万円)との差は約142万円です。

さいたま市・千葉市・横浜市・川崎市・名古屋市・大阪市は地域手当が月5万円を超え、いずれも上位に入っています。

北九州市は平均年齢が45.9歳と高く、平均給料月額は35万6,200円と20市で最も高くなっています。

平均年齢が違うと平均の給与も変わるため、表の年齢もあわせて見ておきましょう。

🏠 市役所・町村役場・特別区の年収

一覧表には、全国の市区町村ごとの数字も載っています。

政令指定都市を除く市・町・村・特別区のそれぞれについて、年収の目安の中央値(真ん中の団体の値)を計算すると次のとおりです。

区分 団体数 年収の目安の中央値 (参考)区分全体の平均
市(政令指定都市を除く) 772市 約642万円 約658万円
町 743町 約597万円 町村で約600万円
村 183村 約576万円 (町と合わせて上の値)
特別区(東京23区) 23区 約707万円 約707万円

出典:総務省「令和7年地方公務員給与の実態」第3 都道府県別,市区町村別給与等の一覧表(3 市区町村別職員数及び平均給料(報酬)月額等・一般行政職)から当サイト計算。区分全体の平均は第5表。

市の中央値は約642万円、町は約597万円、村は約576万円で、市・町・村の順に低くなっています。

特別区は23区すべてが約681万〜744万円の範囲に入り、区による差は小さめです。

23区の職員は、特別区人事委員会が行う共通の採用試験で採用されます。

年収の目安が高い市区町村(上位10団体)

順 市区町村 職員数 平均年齢 うち地域手当 年収の目安
1 小平市(東京都) 686人 41.1歳 5万7,600円 約777万円
2 武蔵野市(東京都) 685人 41.1歳 6万2,900円 約765万円
3 小金井市(東京都) 394人 43.1歳 5万6,600円 約765万円
4 厚木市(神奈川県) 936人 41.7歳 5万7,400円 約764万円
5 三鷹市(東京都) 715人 41.5歳 5万7,100円 約764万円
6 芦屋市(兵庫県) 408人 40.1歳 5万200円 約764万円
7 平塚市(神奈川県) 1,090人 42.7歳 5万9,000円 約761万円
8 豊田市(愛知県) 1,556人 42.0歳 5万8,100円 約756万円
9 国立市(東京都) 340人 41.7歳 5万7,200円 約754万円
10 台東区(東京都) 1,438人 40.2歳 6万5,200円 約744万円

出典:総務省「令和7年地方公務員給与の実態」第3 都道府県別,市区町村別給与等の一覧表(一般行政職・政令指定都市を除く)から当サイト計算。百円単位の値による概算のため、近い順位は入れ替わることがあります。

上位には、東京都の多摩地域の市や、神奈川県・兵庫県・愛知県の市が並びます。

どの団体も地域手当が月5〜6万円台あり、ここでも地域手当の大きさが年収の差につながっています。

職員数が少ない団体は、数人の異動や年齢構成で平均が動きやすいため、順位は目安として見てください。

🔍 志望する自治体の数字を調べるには

総務省の一覧表(PDF)には、全国すべての都道府県・市区町村の一般行政職の数字が載っています。

PDFの中で自治体名を検索すると、職員数・平均年齢・給料・手当・期末勤勉手当と、大学卒・高校卒の初任給基準額を確認できます。

また、各自治体も条例にもとづいて、職員の給与の状況をホームページなどで公表しています。

一覧表:総務省「令和7年地方公務員給与の実態」第3 都道府県別,市区町村別給与等の一覧表

👥 職種別の年収|教員・警察・消防などとくらべる

地方公務員の年収は、職種によっても違います。

同じ統計で、主な職種の年収の目安を計算すると次のとおりです。

地方公務員の職種別の年収の目安:警察職約779万円、高等学校等の教育職約722万円、一般行政職約667万円、福祉職約591万円
職種 職員数 平均年齢 平均給与月額 期末・勤勉手当(年額) 年収の目安
警察職 25万8,616人 39.4歳 49万4,513円 185万5,952円 約779万円
高等学校等の教育職 23万4,789人 44.5歳 44万2,668円 191万963円 約722万円
小・中学校等の教育職 60万5,911人 41.3歳 42万4,411円 185万3,603円 約695万円
全職種の平均 281万1,519人 41.8歳 42万8,589円 174万7,390円 約689万円
消防職 16万5,253人 38.9歳 42万6,274円 169万7,349円 約681万円
一般行政職 88万1,517人 42.0歳 41万3,968円 170万2,670円 約667万円
税務職 6万6,320人 39.8歳 39万6,870円 156万9,119円 約633万円
看護・保健職 7万8,588人 40.7歳 39万2,909円 154万2,640円 約626万円
技能労務職 6万1,790人 52.0歳 37万5,384円 161万879円 約612万円
福祉職 10万6,753人 39.3歳 36万4,889円 152万6,721円 約591万円

出典:総務省「令和7年地方公務員給与実態調査結果」(第5表「全地方公共団体」、概要 表-11)。年収の目安は当サイト計算。「小・中学校等」は幼稚園を、「高等学校等」は特別支援学校・専修学校・各種学校を含みます。

警察職は約779万円で、時間外勤務手当や夜間・休日の手当が多いことから、一般行政職より約112万円高い計算です。

教育職は、高等学校等が約722万円、小・中学校等が約695万円で、一般行政職を上回ります。

技能労務職(清掃・学校給食・用務など)は平均年齢が52.0歳と高い一方、年収の目安は約612万円です。

🛠️ 「技術職」の数字について

この統計の職種区分には、「技術職」という区分はありません。

そのため、土木・建築などの技術系の職員だけの年収は、総務省の統計からは確かめられません。

技術系の職種を考えている人は、志望する自治体の給与条例や採用案内で、適用される給料表と初任給を確認してください。

消防職と警察職は、手当の中身や都道府県別の違いを、消防士の年収・警察官の年収の記事で同じ統計を使って詳しく解説しています。

📈 年齢でどう上がる?|年齢別の給与月額

同じ統計の第7表の2には、一般行政職の年齢ごとの平均給与月額(給料+諸手当)が載っています。

期末・勤勉手当の年齢別の金額は公表されていないため、ここでは月の給与で比べます。

一般行政職の年齢別の平均給与月額:20〜23歳の約27万円から56〜59歳の約51万円まで上がり、60歳以降は下がる
年齢 全体 都道府県 指定都市 市 町村 特別区
20〜23歳 27万1,095円 27万1,794円 28万4,980円 26万8,221円 24万5,657円 30万766円
28〜31歳 33万6,961円 34万4,095円 35万6,137円 33万318円 30万970円 36万2,985円
36〜39歳 39万7,769円 40万7,007円 42万9,049円 38万9,628円 35万3,054円 43万2,025円
44〜47歳 46万9,851円 47万9,453円 50万8,943円 46万585円 41万8,290円 51万7,004円
52〜55歳 49万9,547円 50万6,652円 54万2,510円 48万9,692円 45万4,821円 54万4,869円
56〜59歳 51万4,380円 51万9,543円 55万4,974円 50万6,640円 46万1,199円 54万3,038円
60〜63歳 33万3,999円 33万5,562円 35万5,416円 32万4,508円 30万6,904円 38万65円

出典:総務省「令和7年地方公務員給与実態調査」第7表の2 職種別,年齢別,学歴別職員数及び平均給与月額(一般行政職・学歴計)。令和7年4月分。全体には一部事務組合等を含みません。

全体では、20〜23歳の平均給与月額は27万1,095円で、56〜59歳では51万4,380円と約1.9倍になります。

40代に入ると上がり方が大きくなり、40〜43歳で43万9,081円、48〜51歳で48万4,880円です。

政令指定都市と特別区は、どの年齢でも都道府県・市・町村より高く、56〜59歳では55万円前後です。

60〜63歳で大きく下がるのは、定年の引上げにともなう仕組みによるものです。

総務省の資料では、60歳に達した日の後の最初の4月1日以後は、給料月額が本来の7割の水準に設定される職員がいると説明されています。

経験年数で見る給料(大学卒)

経験年数ごとの給料月額(手当を含まない)も、調査結果の概要に載っています。

区分 1年未満 3〜5年 10〜15年 20〜25年 30〜35年 35年以上
都道府県 22万6,789円 24万5,247円 29万9,910円 37万6,642円 41万4,057円 42万7,219円
指定都市 22万461円 23万8,945円 29万8,112円 37万7,058円 42万7,414円 44万2,728円
市 22万4,185円 24万2,121円 29万2,997円 36万9,154円 41万3,082円 42万5,576円
町村 22万777円 23万8,303円 28万6,946円 35万8,506円 40万794円 40万3,138円
特別区 22万554円 23万5,355円 29万9,566円 37万7,366円 40万2,922円 40万9,158円
国(行政職(一)) 22万5,481円 24万5,625円 30万3,332円 38万306円 41万1,576円 41万3,873円

出典:総務省「令和7年地方公務員給与実態調査結果の概要」表-12(一般行政職・大学卒、暫定再任用職員を含まない)。

採用1年目の給料は、どの区分も22万円台で大きな差はありません。

経験を重ねると差が出はじめ、経験35年以上では、政令指定都市が44万2,728円、町村が40万3,138円で、月に約4万円の差になります。

🔰 地方公務員の初任給

一般行政職の初任給は、自治体ごとに「初任給基準額」として決められています。

総務省の調査による、区分ごとの平均額は次のとおりです。

区分 大学卒(試験採用) 高校卒(試験採用)
都道府県 22万5,694円 19万3,860円
指定都市 22万1,015円 18万8,277円
市 22万2,738円 19万1,916円
町村 22万751円 18万9,603円
特別区 22万87円 18万2,000円
国 22万円 18万8,000円

出典:総務省「令和7年地方公務員給与実態調査結果の概要」表-17(令和7年4月1日現在。国の大学卒は一般職試験で採用された人の額)。

大学卒の初任給基準額は、都道府県の平均が22万5,694円で最も高く、国(22万円)とほぼ同じ水準です。

大学卒の初任給基準額が国より高い団体は、都道府県で47団体のうち42団体、市で772団体のうち375団体です。

この金額は給料だけで、実際に受け取る月の給与には、地域手当や通勤手当などが加わります。

特別区は、初任給基準額は平均22万87円ですが、地域手当が大きいため、年収で見ると高い水準になります。

志望する自治体の初任給は、前の章の一覧表(PDF)か、自治体の採用案内で確認できます。

⚖️ 国家公務員とくらべると

国家公務員の給与は、人事院の「国家公務員給与等実態調査」で公表されています。

令和8年の調査では、行政職俸給表(一)の職員は13万9,564人、平均41.7歳、平均給与月額は42万8,451円でした。

ただし、国家公務員の平均給与月額には時間外勤務手当が含まれていないなど、集計のしかたが違うため、地方公務員の数字とそのまま比べることはできません。

国家公務員の俸給表別・役職別の給与は、国家公務員の年収はいくら?人事院の最新資料で見る平均約739万円と俸給表別・役職別の違いでまとめています。

出典:人事院「令和8年国家公務員給与等実態調査」(令和8年4月1日現在)。

同じ条件で比べた指標としては、前に紹介したラスパイレス指数があり、地方公務員の平均は98.9です。

国家公務員と民間をふくめた比較は、公務員の年収の記事で取り上げています。

📝 地方公務員になるには|採用試験のしくみ

地方公務員法では、職員の採用は競争試験または選考によって行うとされています。

県庁や市役所の職員になるには、志望する自治体が行う採用試験に合格するのが一般的な道です。

出典:地方公務員法第17条の2(e-Gov法令検索)。

確認すること 内容
試験を行う団体 都道府県・市町村がそれぞれ実施する。特別区(東京23区)は特別区人事委員会が共通の試験を行う
試験の区分 大学卒業程度・高校卒業程度など、学歴の程度で区分を分けて募集する。社会人経験者向けの試験を行う自治体もある
年齢の上限 自治体・区分ごとに違う。受験案内で生年月日の範囲を確認する
試験の内容 筆記(教養・専門)、論文、面接などの組み合わせは自治体ごとに違う
試験の日程 自治体ごとに決まり、毎年の受験案内で公表される

試験の日程や内容は自治体ごとに違うため、まずは志望先の受験案内を確認することが出発点になります。

複数の自治体や国家公務員の試験を併願する場合は、日程が重ならないかを早めに確かめておくと安心です。

国家公務員試験の日程は、公務員試験の日程2027の記事でまとめています。

採用試験の対策

対策すること 進め方の例
教養試験 文章理解・判断推理・数的処理などの知能分野と、社会・人文・自然科学などの知識分野。出題の範囲は受験案内で確認する
専門試験 法律・経済・行政などの科目。専門試験のない区分や、教養試験の代わりにSPIなどを使う自治体もある
論文 自治体の課題について、決められた時間で考えをまとめる練習をする
面接 志望する自治体を選んだ理由や、取り組みたい仕事を自分の言葉で話せるようにする

筆記試験の範囲は広いため、独学で進めるか、講座を使うかを早めに決めておくと計画が立てやすくなります。

公務員試験の講座には、県庁・市役所などの行政系の試験に向けたコースを用意しているところがあります。

コースの内容や料金は講座ごとに違うので、資料を取り寄せて比べると選びやすくなります。

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カリキュラムや料金は、無料の資料で確認できます。

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通学とWeb通信のどちらで学べるかも含めて、資料で確かめてみましょう。

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⚠️ 統計を読むときの注意点

注意点 内容
① 4月分の給与 月の給与は令和7年4月分で、時間外勤務手当などは月によって変わる
② 平均値 管理職や勤続の長い人も含めた平均で、若手の給与ではない
③ 年齢構成の違い 平均年齢が高い団体ほど平均の給与は高くなりやすく、年齢をそろえた比較ではない
④ 年収は当サイトの計算 統計に「年収」の項目はなく、月額×12+期末・勤勉手当で計算した目安。都道府県・市区町村ごとの値は百円単位の一覧表による概算
⑤ 一般行政職の数字 教員・警察・消防などは別の職種として集計されている

ネットで見かける「地方公務員の平均年収」は、使った統計の年度や、ボーナスの入れ方によって数字が違います。

数字を見るときは、どの調査の、いつの、どんな計算の数字なのかを確かめることが大切です。

❓ 地方公務員の年収についてよくある質問

Q. 地方公務員の平均年収はいくらですか?

総務省の令和7年地方公務員給与実態調査をもとにした一般行政職の年収の目安は約667万円です。

平均給与月額41万3,968円の12か月分と、期末・勤勉手当170万2,670円を合わせて計算しています。

Q. 市役所の職員の年収はいくらですか?

政令指定都市を除く市の一般行政職の年収の目安は約658万円(平均42.3歳)です。

政令指定都市は約717万円です。

市ごとの数字は総務省の一覧表で確認できます。

Q. 県庁の職員の年収はいくらですか?

都道府県の一般行政職の年収の目安は約675万円(平均42.3歳)です。

都道府県ごとでは、東京都の約764万円から高知県の約611万円まで幅があります。

Q. 地方公務員のボーナスはどのくらいですか?

同じ調査で、一般行政職の期末手当と勤勉手当は、支給を受けた職員1人当たり年170万2,670円です。

期末手当が91万7,513円、勤勉手当が78万5,157円です。

Q. 地方公務員の初任給はいくらですか?

一般行政職の大学卒(試験採用)の初任給基準額は、都道府県の平均で22万5,694円、市の平均で22万2,738円です。

給料だけの金額で、地域手当などは含みません。

Q. 地方公務員と国家公務員はどちらが給料が高いですか?

学歴と経験年数をそろえて給料を比べたラスパイレス指数は、国を100として地方公務員の平均が98.9です。

給料の水準はほぼ同じで、地域手当などの手当や勤務地によって差が出ます。

Q. 約667万円は手取りの金額ですか?

手取りではありません。

税金や社会保険料などを引く前の額面の金額です。

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県庁・市役所などの行政系の試験を目指す人は、公務員試験を専門に扱うオンライン講座も比べておくと選びやすくなります。

「公務員のライト」は公務員試験に特化した講座で、扱う試験の種類や指導の範囲は公式サイトで確認できます。

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📝 まとめ|地方公務員の年収は勤め先・地域手当・年齢で変わる

この記事のまとめ

  • 一般行政職の年収の目安は約667万円(令和7年・平均42.0歳)
  • 政令指定都市約717万円・特別区約707万円・都道府県約675万円・市約658万円・町村約600万円
  • 給料の差は小さく、年収の差は主に地域手当などの手当から生まれている
  • 都道府県の職員は東京都の約764万円から高知県の約611万円まで
  • 給与月額は20〜23歳の27.1万円から56〜59歳の51.4万円へ約1.9倍
  • 大学卒の初任給基準額は都道府県平均で22万5,694円

地方公務員の年収は、どの区分の自治体に勤めるか、その地域の地域手当、そして年齢によって大きく変わります。

志望する自治体が決まったら、総務省の一覧表と自治体の採用案内で、給与と試験の内容を確かめるところから始めましょう。

参考:総務省「令和7年地方公務員給与実態調査結果」/総務省「令和7年地方公務員給与の実態」第3 都道府県別,市区町村別給与等の一覧表/人事院 令和8年国家公務員給与等実態調査/地方公務員法(e-Gov法令検索)

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